公益社団法人京都青年会議所

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GUIDELINE

2010年代/2020年代行動指針

はじめに

私たち京都青年会議所の先達は、創始から「明るい豊かな社会・京都」の実現を目指し、京都のまちの復興に力を注いでこられました。時代が移り変わりながらも信念を貫き行動されたその高い志は脈々と受け継がれ、今なお息づいています。21世紀を迎え創立60周年の折に、2010年代行動指針である「4 THE SHINING KYOTO」~輝く京都を目指して~を行動指針として運動を展開し、京都のまちの新たな輝きを創造して参りました。

SHININGⅠ「ひとの輝き」
SHININGⅡ「まちの輝き」
SHININGⅢ「コミュニティーの輝き」
SHININGⅣ「京都青年会議所の輝き」

2011年の行動指針策定から5年が経過し、創立65周年を迎えました。時間の経過と共に私たちを取り巻く環境は、マウスイヤーと表され、まさに激動の中にあります。そして、世界情勢も同じくグローバルに進化し続けています。社会情勢を考慮し、その変化を踏まえ、これまでの5年間の成果を検証すると共に、今後京都の未来を益々輝かせるためにも、あらためて原点に立ち返り、将来の方向性を確認するため行動指針の改訂版を発信し、私たちの運動を邁進して参ります。

SHINING Ⅰ「ひとの輝き」

~我がまち京都を想い、自発的・主体的にいきいきと行動する市民(ひと)~

「輝くまち京都」の実現の為には、そこに住まい生活する「ひと」が輝いていなければなりません。京都を理解し、愛し、誇りを持って、他人まかせではなく自発的、主体的に行動する市民(ひと)の存在が不可欠です。私たちは世代や立場を問わず市民(ひと)一人ひとりが輝くよう、地域の特色を生かしたひとづくり運動を展開して参ります。

SHINING ACTION PLAN

文化都市としての文化発信

文化や観光を主にしたロールモデル(模範)を作成し、国際文化観光都市として積極的に発信をして参ります。

祇園祭 大船鉾の協力

創立60周年記念事業にて、祇園祭の大船鉾の復興に際し、木組み部分を寄贈いたしました。今後も長期的に大船鉾の協力を通じ、歴史ある祇園祭を更に輝かせ、京都のまちを輝かせて参ります。

京都の歴史を学ぶまち角探検

長い歴史の中で育まれた都市環境と寺社仏閣をはじめとした多くの文化財を有する京都のまちを実際に歩き、京都の自然やまちづくりを体感することで、このまちの成り立ちと新たな都市創造について学ぶことで次代に即したまちのグランドデザインを描く機会をつくって参ります。

京都の衣食住(生活の文化)を学び、国内外へ伝える取組み

京都は「日本のふるさと」と呼ばれ、日本のみならず世界でも有数の国際文化観光都市であり、現在国内外から約5500万人もの観光客が訪れます。その魅力は歴史を物語る文化財だけではなく、まちに根付く衣食住、つまり生活の文化でもあり、私たちはその歴史的文化と現在に至った経緯などを理解し、京都の発展に繋がるような新たな価値を創造し、国内外へ京都の輝きを伝える取組みを推進して参ります。

世界でも類を見ない環境モデル都市の創造に向けた取組み

我が国における環境問題は、この先一層大きな問題となって私たちにその解決を求めることでしょう。幸運なことに京都は豊かな自然が守られ、その結果私たちの物心両面をも豊かにしてくれます。私たちは、この自然環境を次代に繋ぎ、環境モデル都市として多くのまちの見本となるよう、このまちの自然環境・保全について理解し、国内外の様々な環境問題の解決に繋がる発信ができる取組みを行います。

SHINING Ⅲ「コミュニティーの輝き」

~京都の未来を想い、子どもたちが安心して暮らせるコミュニティーづくり~

情報化社会の成熟は、人々の暮らしが便利になる反面、隣人との関わりが希薄となり、人間のコミュニケーション能力を奪います。その結果、深刻な事件を引き起こす要因となり、地域社会の安全を脅かします。私たちは、「ひと」の輝きを創造しながら、「ひと」と「ひと」との繋がりをもち、お互いが助け合うことによって安心して暮らせる、かつての日本にあったコミュニティーを再構築し、このまちを一層輝かせる運動を展開して参ります。

SHINING ACTION PLAN

コミュニティーを再生する事業の展開

学校・家庭・地域などさまざまなコミュニティーを再生し、活かすことができる、あらゆる世代に学びと気づきのある事業を構築し、展開して参ります。

地域コミュニティーの構築

地震や災害などの有事に備え、互助の精神で対応できるようなコミュニティーの構築を研究し、市民が防災についての意識をもって地域コミュニティーを活性させることができるよう取組んで参ります。

SHINING Ⅳ「京都青年会議所の輝き」

~「ひと」「まち」「コミュニティー」の輝きは、まず私たちの組織運営から~

京都の「ひと」と「まち」、「コミュニティー」を輝かせるため、率先して行動するのが私たち京都青年会議所です。近年、会員数減少は顕在的な問題であり、会員拡大が急務です。同時に会員の資質向上が会員拡大に繋がり、ひいては組織の活性化に繋がります。次代の京都を担う私たちが、青年会議所運動を通じて自己研鑽を怠らぬよう、積極的に参加し、真剣に取り組むことは結果として組織を輝かせる一番の近道となります。また、異業種の青年が集う団体としてのスケールメリット、また先輩諸兄が汗を流し活動され、築いてこられた社会的信用を活かして、行政はじめ多くの企業、団体と交流する中で、より幅広い、中身の濃い運動を展開することが、すべての輝きを生む原動力に繋がると信じて疑いません。

SHINING ACTION PLAN

メンバーの資質向上を図る事業の展開

入会前のセミナーや、入会後のセミナーを開催し、京都青年会議所が培ってきたひとづくりや様々な手法をしっかりとお伝えできる機会を提供して参ります。

先輩諸兄や様々な青年団体との交流

青年会議所の魅力は、そのスケールメリットや社会的信用の高さにあります。私たちの先輩諸兄、また様々な青年団体との交流は、色々な価値観、考え方を学ぶことに繋がり、結果として人間力を高めます。

会員拡大に繋がる交流

会員の減少は青年会議所の活動に影響を及ぼし、魅力を半減させる要因となります。私たちの運動を拡げていくためにも、様々な形で交流できる環境を整え、交流から会員拡大に繋がるよう開催して参ります。

公益社団法人として市民に開かれた事業の開催

京都青年会議所は、2012年10月社団法人格から公益社団法人格に移行しました。今後も公益法人として相応しい運営のもと、市民と共に学ぶ事業の開催や、市民の理解が得られる青年会議所運動を展開して参ります。そして、行政からの依頼事項については、積極的に対応することで、社会的信用と認知度向上に繋げて参ります。

むすびに

私たちが自ら輝くことで京都の輝きを創造するには、まずこのまちと市民(ひと)に感謝し、今なお恵まれた環境にある日本に感謝し、美しい地球に感謝する想いが大切です。そして次代を担う気概と情熱が必要です。そして、国際文化観光都市としてより一層文化発信に力を入れ、様々な場面で責任をもって取り組んで参ります。そして、京都のまちを想い、京都青年会議所の会員一人ひとりが活き活きと活動していくことで明るい豊かな社会・京都の実現に向け誓います。

私たちは我がまち京都を想い、いきいきと行動する市民(ひと)にあふれ、都の伝統と革新が息づき、発展し続ける自立したまち京都を目指して参ります。私たちは心と心の繋がりを大切にし、安心して暮らせる笑顔に満ちた互恵のまち京都を目指して参ります。

会員それぞれが資質を高め、固く結束することが京都青年会議所の良さであり、他の団体にはない大きな魅力です。この学びや気づきは、必ずや次代の京都の発展の原動力となり、日本の輝きの原動力となります。輝く京都を目指して、私たちは歩みを進めます。

2016年7月改訂